Inside the Studio :

Embroidery and the Story of SEED TO SUNSET

 

 

今回のジャケットでも、刺繍はデザインの一部としてだけではなく、コレクションのテーマを表現するための要素として考えていました。SEED TO SUNSETという言葉に込めた考えを、どのような形で服の中に残すか。そこから今回の刺繍が生まれています。

 

SEED TO SUNSETという言葉には、始まりと終わり、その間に流れる時間への思いを込めています。朝の光が夕暮れへと移り変わるように、自然の中には始まりと終わりが静かにつながる循環があります。今回のコレクションでは、そうした時間の流れをひとつのテーマとして考えていました。

 


その考えを形にするモチーフとして選んだのがサンゴです。サンゴは長い時間をかけて形づくられていきます。生まれ、育ち、役目を終えたものの上に、また新しい命が重なっていく。SEED TO SUNSETというテーマを考える中で、そうした循環の在り方が自然と重なりました。


今回の刺繍は、本体と同じヘンプコットン生地に施しています。ポケットの刺繍もネックラベルも、後から付け加えた装飾ではなく、服の一部として自然に馴染むことを意識しました。


今回のジャケットでは左右のポケットに刺繍を施しています。モチーフの大きさや位置も、ジャケット全体のバランスを見ながら調整しました。刺繍糸の色も、750色以上ある色見本の中から、生地との相性や全体の雰囲気に合わせて選んでいます。離れて見るとさりげなく、近くで見ると刺繍の表情が感じられるようにしています。


 

ネックラベルには、一般的な織りネームを縫い付ける代わりに、「SOSSNA&CO MADE IN JAPAN」のサインを直接刺繍しています。


普段はあまり目に留まらない部分ですが、素材や作り方に統一感を持たせたいという思いから選んだ仕様です。

 

SEED TO SUNSET Jacketの刺繍は、小さなディテールのひとつです。けれど、その中にはこのコレクションが見つめていた時間の流れや、ものづくりに対する考え方が込められています。日々の暮らしの中で袖を通しながら、少しずつ馴染み、時間とともに表情を変えていく。そんな過程も含めて、このジャケットを楽しんでいただけたらと思います。

 

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